【PFF】配当利回り5%超の優先株ETFの魅力とリスク

米国株
応援お願いします!
PVアクセスランキング にほんブログ村

今回紹介するのは高配当利回りETFで有名なPFFです。

5%を超える配当利回りはとても魅力的で、人気の理由もわかる気がします。

しかし、その群を抜いた配当利回りだとリスクもあるのではないかと勘繰ってしまいます。

そのあたりも深堀して、メリット・デメリットを考えていきたいと思います。

基本情報

運用会社: ブラックロック
純資産総額:175.9億ドル (2020.1.17)
信託報酬: 0.46%
配当利回り: 5.25%(2020.1.22)
配当スケジュール: 毎月
組入銘柄数: 485銘柄
 ※配当利回りは直近1年の配当合計額から計算

配当利回りは5.25%で、SPYD・HDV・VYMなどの高配当株式ETFと比べても別格の高さです。

一方で信託報酬は0.46%です。

信託報酬が0.03~0.08%のETFがたくさん出てきた現在ではかなり高く感じます。

参考
VYM 信託報酬 0.06%
SPYD 信託報酬 0.07%
HDV 信託報酬 0.08%

メリット・デメリット

最初に私が考えるメリット・デメリットを列挙して、後ろの記事中で詳しく見ていこうと思います。

・メリット
①手っ取り早く毎月のインカムを得られる。
②普段の値動きが限定的で、比較的安心して持っていられる。

①について:PFFは高配当利回りであり毎月配当が支払われるので、他のETFと比べても大きい額の毎月のインカムを得られるようになります。

毎月配当のBNDは配当利回りが2%台後半なので、PFFはBNDのおよそ2倍の配当を受け取れる計算になります。

これが最大の魅力だと思います。

②について:リーマンショックから回復してきた2010年以降の値動きはかなり限定されており、ちょくちょく起きる暴落局面でも、株式ETFなどと比べても下落幅が小さいです。

なのである程度安心して持っていられると思います。

・デメリット
①減配リスクがある。
②キャピタルゲインは期待できない。
③信託報酬が高い。

①について:過去10年間において増配した年は3年だけで、他の7年は減配しています。

魅力的な高配当利回りも減配され続けていくとしたら、魅力減につながります。

個人的にはこれが最大のデメリットです。

②について:これはメリット②と表裏一体だと思いますが、キャピタルゲインについては全く期待できないと思います。

よほどの底値を拾わない限りはキャピタルゲインはあってないものと考えた方が良いです。

インカムゲイン狙いのみに絞るなら気にならないデメリットです。

③について:抜群に高い信託報酬が長期保有する気を削いでしまいます。

HDVの信託報酬と比べたら約7倍の経費率です。

しかし、現状の5%以上の配当利回りが続くようであれば高い信託報酬を上回ってインカムを生み出してくれるはずですので、極端に気にしなくても良いかもしれません。

株価推移


PFFの値動きです。

2009年頃のリーマンショックでは20ドルを割り込む下落で、金融危機に対しての脆弱性を露見しております。

しかしリーマンショックから回復すると35~40ドル程度の枠内での値動きを続け、多少の暴落への耐性が付いたように見えます。

2010年以降の値動きを見れば、メリット②の限定的な値動きということがよくわかると思います。

しかし、今後リーマンショック級の金融危機が起きた時にPFFも大暴落してしまうのではないか?という不安は残り続けると思います。


こちらは配当利回りのチャートです。

2009年頃はリーマンショックでPFFの価格が暴落したので配当利回りが暴騰しています。

その後は5%強~6%強で推移しており、高水準の配当利回りを続けています。

これは驚異的で魅力的な水準だと思います。

しかし2014年後半でおよそ7%の配当利回りをつけて以降は高い時で6%強です。

2016年以降では基本的には5%台で、たまに6%を超えてくるといった状況です。

何かしらの理由で暴落した時に配当利回りが跳ね上がりますので、買うとしたらそんなタイミングがベストだと思います。

しかし、デメリット①で述べたように減配していることが多いうえで株価自体は限定的な値幅にいるため、長期で見ると配当利回りは漸減傾向にあると言えます。

配当利回りが漸減傾向にあることは知っていた方が良いです。



配当金推移


こちらは配当金の推移です。

また12月は月初と月末の2回の配当が出ますが、1月はありません。

1月分の配当は12月の月末に前倒しで支払われているようなイメージですね。

そのため12月は突出して配当金が支払われることが多いですが、それを無視して見るとだいたい2013年以前はひと月に0.20ドルをコンスタントに超えて配当が出されていますが、2013以降でひと月0.20ドルを超えることはごく稀です。

次に増配率のグラフをお見せしますが、減配傾向にあることがこのグラフからも少し読み取れるかと思います。


増配率


このグラフ上で赤い折れ線が増配率を表しています。

直近の10年間で増配したのは2013年と2014年と2019年だけです。

そしてこの10年間の平均増配率は-3.49%です。つまり平均的に減配しているということです。

個人的にはこの減配傾向を危惧しており、仮に5.5%の配当利回りで買ったとしても、数年後にはその配当利回りが下がっている可能性が高いと言えると思います。

そして値動き自体は限定的なので、キャピタルゲインは全く期待できません。

最悪のシナリオとしては、高値掴みした後にPFFが下落して含み損を抱えたとしたら、減配傾向のあるインカムでその含み損を回収するのに長期間かかってしまう可能性があるということです。

5~10年レベルで長期で持つつもりなら、高水準のインカムを生み続けるのでPFFは良いと思いますが、値動きが少ないからこそ一方でこんなリスクがあることを念頭においた方が良いでしょう。


おすすめできる人・できない人


なにやら否定的な部分が多かったかと思いますが、それでもこの配当利回りはとても魅力的です。

そこで私が思う、おすすめできる人とおすすめできない人について書こうと思います。

・おすすめできる人
①減配覚悟で長期で保有して潤沢なインカムを受け続けたい人
②ポートフォリオ全体の配当利回りの底上げをしたい人

減配傾向でも現状はかなりの高配当であることに間違いはありません。

保有期間が長ければ長いほど受け取ったインカムの蓄積が効いてくるはずです。

また、長期保有していれば仮に値下がりで含み損を抱えてもインカムで取り返す可能性がとても高いです。

例えば40ドルで購入し、その後10%の4ドル下落して36ドルになったとします。

配当利回りが5%だとしても2年間保有すれば10%下落分の含み損をインカムで回収できてしまいます。

しかしその2年間が含み損の回収だけで終わってしまったら時間の無駄でもあるし、気持ち的にも非常に残念です。

なのでそれ以降も保有し続けることで、純粋に利益としてのインカムを得られます。

このように長期で持つことが前提の人にはおすすめできます。

私自身も、この①②の理由からPFFをポートフォリオに加えるつもりです。


・おすすめできない人
①短中期の間インカムを受け取ってすぐ売却したい人
②キャピタルゲインも狙いたい人

配当はあくまでインカムゲインです。

先のことは誰にもわからないので、高値掴みした後に暴落するかもしれません。

仮に暴落した時は損切りをするか、長期で保有して配当で含み損分を回収するかの2択になるとはずです。

損切も想定外の長期保有も多大なストレスになるでしょうから、短中期で売却したい人にはリスクが高いと言えます。

当然買った直後にPFFが上昇し続けて、多少のキャピタルゲインとインカムゲインを得られるかもしれませんが、限定的な値動きではキャピタルゲインも微々たるものであり、一度や二度の配当では多くの金額を得ることはできません。

また売買にかかる手数料を考えれば短中期は避けるべきだと思います。

一方で、極端な話ですが、長期で保有するつもりの人は暴落してもそこまで気にならないと思います。

むしろ暴落後に買い増すことで平均取得単価を下げて配当利回りを上げることもできます。

金融商品は常にリスクと隣り合わせなので、商品ごとに考えられるリスクは常に意識するべきですね。

以上PFFの紹介でした。

一味変わったETFなので少し注意が必要と思い、否定的な文言が多かったと思いますが、正しく使えばとても魅力的なETFです。